CDO Summit Tokyo 2023 Winter 好評のうちに終了

公開日:2023年12月11日

2023年12月7日、 一般社団法人CDO Club Japanは「CDO Summit Tokyo 2023 Winter」を開催した。

今回は「第三の衝撃波 デジタル&AIによる企業・社会変革とは?」と題して、生成AIをはじめとした新たなAIの技術革新によって大きく変貌する、企業の事業モデルや社会システムや、ビジネスパーソンの働き方そのものに対して、「今後の日本のDXの可能性」をサミットのテーマとして、主要企業のCDO(最高デジタル・データ責任者)が一同に集結して議論が行われた。

冒頭開会の挨拶として、CDO Club Japanの代表理事の加茂純より、「CDOs、 Great Reset! 再起動“第3の衝撃波”は日本の最大のチャンス」を主題に、生成AIの出現はDXが遅れている日本の社会、企業にとって、一足飛びで先頭集団に躍り出る「Leapfrog」のチャンスである可能性について述べた。

また、変革の主役であるCDOが業界の垣根を超えて連携することの必要性について述べた。

 

続いて、「歴史の転換期における日本の存在価値とは?」と題して、元外務大臣であり衆議院議員である林芳正議員より講演をいただいた。

2022年にはじまり長期化しつつあるロシアのウクライナ侵攻だけでなく、イスラエルとガザとの紛争など、国際社会は急速に緊張関係が高まりつつある中、「経済安全保障」とサステナビリティが日本にとって優先度の高い問題となりつつある状況下で、今後日本が国際社会においてどのような存在意義・価値を持つべきかとについて林議員から強いメッセージをいただいた。

 

また、政府からは「DX銘柄」の施策を推進する経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課の課長内田了司と当団体の代表理事である加茂純による特別対談が実施された。

内田課長からはDX銘柄によって起きた施策の効果の概要や、どのような企業がDX銘柄に選定されているかの解説があった。

その後、当団体の加茂代表とともに、今後世界市場で、日本企業がデジタル技術を活用してより新しい付加価値を創造する企業として認識・評価されるためには、どのような社会全体の変革が必要かについて対談形式での議論が行われた。

 

その後CDO Club Japanに参画するCDOが参加するRoundtableでは、DXのトップランナーであるCDOの皆様と「2023年の日本のDXを総括する」とともに「第三の衝撃波 デジタル&AIによる企業・社会変革とは?」と題して以下のテーマで議論を行った。

生成AIを始めとしたデジタル技術の進化だけでなく、経済・社会環境についても複雑な環境変革が続く国際社会を踏まえて、「既存の発想の延長」でない、「Leapfrog」を実現するには?どうするかという視点で忌憚のない議論が展開された。

テーマ1: 変わる産業構造とビジネスモデル
欧米も含めて根本的に社会・経済構造が変わろうとする局面で日本の業界や企業はどのように変革するべきか?

テーマ2: 変わる組織と人材
生成AIなどの出現によって生じる企業の組織やプロセスならびに従業員の働き方とは?

テーマ3:次世代を牽引するリーダーとなる人材像とは?
変化が断続的に続く社会や環境に対して、変革を牽引し続けるチェンジリーダーや次世代で輝く人材とはどのような人物であるべきか?

 

当日はそれぞれのCDOが、現在の社会環境についてDXへの影響点をコメントするとともに、生成AIなどの技術の発展が起こす新しい変化の可能性と、それを活用することで日本がデジタルの活用で欧米各国を別のアプローチによって追い越すことの必要性や可能性について活発な議論が行われた。

 

当日参加いただいたCDO(最高デジタル・データ責任者)の方々

・関 知道 氏 (東京電力ホールディングス株式会社)
・樋口 正也 氏(ベイシアグループ)
・三瓶 雅夫 氏(三井化学株式会社)
・伊勢 勝巳 氏(東日本旅客鉄道株式会社)
・小宮 義則 氏(株式会社IHI)
・松井 透 氏(三井物産株式会社)
・三谷 英一郎 氏(三菱電機株式会社)
・板橋 祐一 氏(ロート製薬株式会社)
・車 真佐夫 氏(三菱自動車工業株式会社)
・西畑 智博 氏(株式会社JALカード)
・奥山 博史 氏(ヤンマーホールディングス株式会社)
・岩下 敬三 氏(株式会社竹中工務店)
・市村 雄二 氏(三菱ケミカルグループ株式会社)
・矢嶋 正明 氏(株式会社ビームス)
・水野 誠 氏(栗田工業株式会社)
・三枝 幸夫 氏(出光興産株式会社)
・福士 博司 氏(味の素株式会社)
・楢﨑 浩一 氏(SOMPOホールディングス株式会社)
・香田 隆之 氏(味の素株式会社)
・生田目 雅史 氏(東京海上ホールディングス株式会社)
・磯和 啓雄 氏 (株式会社三井住友フィナンシャルグループ)
・高野 健一 氏(株式会社朝日新聞社)
・古田 貴 氏(三井不動産株式会社)
・高橋 勇幸 氏(サンヨー食品株式会社)
・浦本 直彦 氏(花王株式会社)
・ルゾンカ 典子氏(コスモエネルギーホールディングス株式会社)
・安田 裕司 氏(三菱UFJニコス株式会社)
・巽 達志 氏(住友商事株式会社)
・汐満 達 氏(住友生命保険相互会社)
・菅原 英宗 氏(NTTコミュニケーションズ株式会社)

 

上記のラウンドテーブル以外でも、今後さらにDXを加速させる可能性のある生成AIやデータ仮想化などの最新技術や先進的な技術を持つ多くの企業の方より「AI・データの活用事例」や「デジタル分野での新しい価値創造」「データ活用環境の整備のアプローチ」についても講演があった。

 

当日講演いただいいたデジタルテクノロジー企業と講演者

・Denodo Technologies 中山 尚美 氏
・New Relic株式会社 瀬戸島 敏宏 氏
・株式会社プレイド STUDIO ZERO代表 仁科 奏介 氏
・Cloudera 株式会社 吉田 栄信 氏
・アルテリックス・ジャパン合同会社 新郷 美紀 氏
・dotData, Inc. 藤巻 遼平 氏

 

最後に、今年最も輝かしい活動をしたCDOに対して贈られるJapan CDO of the year 2023の発表が同日行われた。本年は、三井化学CDO 三瓶 雅夫 氏に決定され、昨年受賞した株式会社 日本総合研究所 代表取締役社長の谷崎 勝教 氏より受賞トロフィーの授与が行われた。

今後もCDO Club Japanは、全世界のCDOとともに、企業・政府自治体、社会全体のDXを加速し、世界における日本全体のDXの価値向上について貢献してまいります。

 

 

 

 

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