2022年12月8日、 一般社団法人CDO Club Japanは「CDO Summit Tokyo 2022 Winter」を開催した。
今回は「日本が再起動していくために何をDXとして取り組むべきか?」をサミットのテーマとして、次世代に向けた日本の国際競争力や世界規模に発生する社会課題に対して、主要企業のCDO(最高デジタル・データ責任者)が一同に集結して議論が行われた。
冒頭開会の挨拶として、CDO Club Japanの代表理事の加茂純より、「CDOs、 Great Reset! 再起動」を主題に、従来の延長の発想ではなく、常識にとらわれないアイデアを伴って課題解決出来る「異能を作り出し、活躍する社会構造」へ日本が変革していくためには、変革の主役であるCDOがより一層多角的な視点で取り組む必要があるとして、CDOの活躍の必要性について述べた。
続いて、今回のサミットでは、「デジタルによる新しい資本主義への挑戦」と題して、初代デジタル大臣である平井卓也衆議院議員より、政府ならびに自民党で取り組んでいるデジタル分野に対する成長戦略ならびにweb3時代に追随するためのスタートアップ投資の取り組みについて講演をいただいた。
その後CDO Club Japanの代表理事の加茂純とともに、世界で次々と新しいビジネスを生み出すデジタルリーダーが持つ「異彩」について、日本社会で構造的に活躍できるための仕組みの転換の必要性について意見交換を実施した。
その後CDO Club Japanに参画するCDOが参加するRoundtableでは、昨今の社会情勢の変化に対して、日本を再起動させていくために重要な視点や論点について以下のテーマで議論を行った。
テーマ1
日本を再起動させるための勝ち筋とは?
新しい視点で日本を再度成長機運に変えて行くためには何をすべきか?
テーマ2
2022年のDXを総括する
不安定な経営環境の中でも前進させたDXの活動とは何か?
テーマ3
2023年に挑戦すべきチャレンジとは?
現状を打破するために2023年に挑戦すべきDXの取り組みとは何か?
当日はそれぞれのCDOが現在企業で取り組む中で生じている課題を共有するだけでなく、今後日本が新しいデジタル社会で「日本を再起動させていくために」、デジタルを最大限活用して新しい価値を創造しようと果敢に挑戦することの必要性と、一企業のDXだけでなく産業全体・企業連携によって新しい価値を生み出していくことの重要性について活発な議論が行われた。
当日参加いただいたCDO(最高デジタル・データ責任者)の方々
・三枝 幸夫 氏(出光興産株式会社)
・谷崎 勝教 氏(株式会社三井住友フィナンシャルグループ)
・米谷 佳夫 氏 (三井物産株式会社)
・南部 智一 氏(住友商事株式会社)
・大澤 正和 氏(株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ)
・関 知道 氏(東京電力ホールディングス株式会社)
・大槻 昌彦 氏(第一三共株式会社))
・志済 聡子 氏(中外製薬株式会社)
・田中 豊人 氏(株式会社リコー)
・板橋 祐一 氏(ロート製薬株式会社)
・香田 隆之 氏(味の素株式会社)
・小宮 義則 氏(株式会社IHI)
・花田 琢也 氏(日揮ホールディングス株式会社)
・樋口 正也 氏(ベイシアグループ)
・三瓶 雅夫 氏(三井化学株式会社)
・生田目 雅史 氏(東京海上ホールディングス株式会社)
・西畑 智博 氏(株式会社JALカード)
・高野 健一 氏( 株式会社朝日新聞社)
・車 真佐夫 氏(三菱自動車工業株式会社)
・榊原 洋 氏(三菱電機株式会社)
・三谷 英一郎 氏(三菱電機株式会社)
・植田 博昭 氏(ダイキン工業株式会社)
・奥山 博史氏(ヤンマーホールディングス株式会社)
・近安 理夫 氏(アサヒグループホールディングス株式会社)
・小山 建樹氏(JFEエンジニアリング 株式会社)
上記のラウンドテーブル以外でも、従来のITソリューションだけでなく、DXを加速する最新技術として「モダンIT」として分類される先進的な技術を持つ多くの企業の方より「最新のデジタル技術の活用事例」や「デジタルテクノロジーの導入アプローチ」についても講演があった。
当日講演いただいいたデジタルテクノロジー企業と講演者
・アドビ株式会社 西山 正一氏
・ゼットスケーラー株式会社 髙岡 隆佳 氏
・ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社 藤井 洋介 氏
・クリックテック・ジャパン株式会社 槙野 匡昭 氏
・Cloudera 株式会社 大澤 毅 氏
・アルテリックス・ジャパン合同会社 山下和代 氏
最後に、今年最も輝かしい活動をしたCDOに対して贈られるJapan CDO of the year 2022の発表が同日行われた。
本年は、三井住友フィナンシャルグループ CDIO谷崎勝教氏に決定され、昨年受賞した出光興産株式会社の三枝幸夫氏より受賞トロフィーの授与が行われた。
今後もCDO Club Japanは、全世界のCDOとともに、企業・政府自治体、社会全体のDXを加速し、世界における日本全体のDXの価値向上について貢献してまいります。