
フィジカルAI領域におけるDXと事業開発の可能性
2026年4月8日、一般社団法人CDO Club Japanは、第49回CDO RoundTableを開催しました。
CDO RoundTableは、会員CDOを対象としたクローズドな会合です。今回は、AI-readyを前提とした先にある競争力の源泉として、フィジカルAI領域におけるDXと新規事業の可能性をテーマに、講演と討議を実施しました。当日は、三井不動産株式会社 執行役員 イノベーション推進本部 副本部長 古田貴氏による講演に加え、IFSジャパン株式会社よりフィジカルAIに関する技術動向の紹介が行われました。
1. 古田貴氏による、三井不動産のDXとその先の新規事業への挑戦
前半では、古田氏より「DX 事業開発 フィジカルAI」をテーマにご講演いただきました。
講演では、古田氏がDXの責任者として取り組まれてきた時期からの実践を踏まえ、三井不動産におけるDXの考え方や推進してきた内容の紹介がありました。
また、同氏が新たな役割として取り組む不動産以外の飛地も含めて新たな可能性を探る活動についても紹介され、その中で特に検討を進めているロボティクス・フィジカルAI分野における可能性や課題についても共有されました。
2. フィジカルAI分野の可能性と課題をCDOで議論
古田氏の講演を踏まえ、参加CDOの皆様との間で、日本におけるフィジカル分野における価値創出の可能性と課題について討議を行いました。
討議では、製造業や建設業のように労働人口減少の影響が大きい領域では、フィジカル分野の変革の緊急性が高まっているとの認識が共有される一方で、ロボティクス分野については、中国・米国の動向も踏まえながら、同領域に取り組むにあたっては、日本として何が競争力の源泉となるを考える必要があるとの意見が出されました。
加えて、この分野は、ソフトウェアの分野とは異なり、投資コストや市場性並びに経済性の壁も大きいため、一企業単独で検討や推進するのではなく、日本全体で総合的な視点で取り組む必要性も示されました。
3. IFSの技術紹介による実行論点の把握
後半では、IFSジャパン株式会社より、テクノロジー事例紹介としてフィジカルAIに関する技術動向についてご紹介いただきました。
この技術紹介を通じて、フィジカルAI領域におけるAI活用を構想だけでなく実行の観点から捉える機会となり、参加者にとっては、自社での実装可能性や論点を整理するうえで有益なインプットとなりました。
参加者
今回も、不動産、金融、総合商社、建設、素材・化学、食品、小売、電力、メディア、機械など、多様な業界で企業変革を担うCDO・DX責任者の皆様にご参加いただきました。
各業界で直面する事業環境や課題を踏まえつつ、フィジカルAI領域における価値創出の可能性や実装上の論点について、率直な意見交換が行われました。
参加企業(五十音順)
味の素株式会社、アルプスアルパイン株式会社、旭化成株式会社、イオン株式会社、株式会社IHI、株式会社朝日新聞社、株式会社オリエントコーポレーション、株式会社竹中工務店、株式会社トクヤマ、株式会社ファミリーマート、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ、株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社日本政策投資銀行、協和キリン株式会社、栗田工業株式会社、サンヨー食品株式会社、資生堂ジャパン株式会社、JFEエンジニアリング株式会社、住友商事株式会社、ダイキン工業株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、東鉄工業株式会社、東洋紡株式会社、野村不動産ホールディングス株式会社、花王株式会社、プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン、マクニカホールディングス株式会社、三井化学株式会社、三井不動産株式会社、三菱ケミカル株式会社、ヤンマーホールディングス株式会社
CDO RoundTableとは
CDO RoundTableは、CDO Club Japanが継続開催するCDO限定のクローズドな討議の場です。
企業変革を担う責任者同士が、業界を越えて課題意識を共有し、単なる事例紹介ではなく、経営・組織・データ・AI・ガバナンスといった本質的な論点について意見交換を行うことを目的としています。
CDO Club Japanでは、2026年もRoundTableを通じて、企業変革を担う責任者同士が重要テーマを継続的に議論してまいります。
開催概要
開催日:2026年4月8日
名称:第49回 CDO RoundTable
対象:CDO Club Japan 会員CDO
