CDO Club Japan 顧問 神岡 太郎 ご挨拶

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このたび、本クラブの顧問を務めさせていただくことになったことになりました。米国のCDO ClubのDavid Mathison氏(CEO)を加茂純氏にご紹介したのがご縁です。大変光栄に思っております。Mathison氏と加茂氏が意気投合した結果、日本でもグローバルと連携したCDO Club Japanが創立されることとなりました。大変素晴らしいことです。日本において、デジタルに関するリーダーがどう活躍し、育ってゆくかは日本の競争力において緊急の課題だと考えています。微力ながら、その活動や交流にお役に立てればと思っております。

私がCDO(Chief Digital/Data Officer)を気にし始めたのは、CMO(Chief Marketing Officer)をテーマにした『マーケティング立国ニッポンへ』(日経BP社 2013)の執筆をしていた2012年のことです。そのドラフトには、「最近、CDO(Chief Digital Officer)という役職を時々目にするようになった。一時の流行で消え去って行く可能性もあるが、少し気になっている。もしかすると、今起きているデジタルの大きな波に対応する切り札になるかもしれない。---」と書き始めていました。ページ数の制限で、最終稿からその部分を削除してしまったのは、今考えると私の判断ミスだということになります。

今やCDOは、組織にとって必須の役職となりつつあります。司令塔なしに、デジタル・トランスフォーメーションや、デジタルそしてデータ利活用を差別化に結びつけることはできません。それどころか、全く聞いたことのないスタートアップ企業に、自社が長年かけて築き上げてきた優位性を一夜にして奪われることになりかねません。企業のトップは、世界規模で起こっているデジタルの荒波に対応できなければ、生き残れないという危機感があります。結果として、その司令塔としてCDOは、今、最も注目され、その採用に苦労するリーダーの役職となっています。

日本におけるCDOの登用は、他国と比べて遅れ気味ですが、昨年あたりから急速に注目されるようになりました。まず、大手企業からCDOの採用が始まっていますが、中小企業、政府・自治体、非営利組織に広がって行くと推測しています。これは日本だけではありませんが、最大の課題は人材です。ポジションは用意しても、このような役職を果たせる人材は世界的に不足しています。これまで経験したことのないCDOの役割をどのように果たしてゆけばよいのかについて、誰も知りません。ある程度の失敗は覚悟して、経験し、学びながら、その役割を遂行してゆくしかないでしょう。デジタルへのアプローチは組織によって異なりますが、そのような貴重な経験を交流させることは、非常に有意義なことです。CDO Club Japanがそのような活動を支援できる場となり、活発な議論ができるようになればと思っております。これからよろしくお願いいたします。

2017年6月1日
一橋大学 教授 / CDO Club Japan 顧問 神岡太郎

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